selected by ナイスショップスー
《#4OCT17WED》
 
 
Jeff Witscher
 
Eric Frye
 
大田高充 | Takamitsu Ohta
 
小林椋 | Muku Kobayashi
 
船川翔司 | Shoji Funakawa
 
松延総司 | Soshi Matsunobe

 

開場/開演 19:00

料金 2,500円

*当日券は+500円

 

 

00年代後半、創作物を発表する場がインターネットへ移行して以降、ネットの持つ匿名性や、情報量、スピード感に合わせて、様々な表現は細分化され、これまで以上に新しいジャンルを開拓することに価値が見出されました。
今回のツアーで初来日を果たすJeff WitscherとEric Fryeも、かつては数多くの名義を使い分け、それぞれが運営するインディペンデント・レーベル等から、実体をつかむことが困難なほどに多種多様の音楽的作品を発表していた音楽家です。

そんな二人は、時を同じく2010年代前半に、オーバーグラウンドな評価を獲得していた名義を含む、ほぼすべての名義を捨て、これまでの雑多な情報を持った音楽から、より無垢で素直な非音楽的表現を本名名義で発表することを始めます。

この変化は、おそらく実験音楽シーンにおける局地的な出来事ではなく、日常レベルで私たちが抱く未来への不安、新しい時代との向き合い方とも深く関係しているはずだと思います。
いくら実態を伏せても隠しきれないその人だけが醸し出せる魅力、偶然に起きた奇跡的な瞬間。とりとめのない普遍的な美しさを表現するアメリカ・フランス・日本の音楽家・美術家たちが集結し、各公演ごとに異なるテーマを持つ自由な表現をお送りします。
(ナイスショップスー)

 

《#4OCT17WED》
ライブ・コンサートにまつわる暗黙のルール、例えば:
ステージの上で演奏者が演奏し、観客が客席から演奏を鑑賞する。
演奏者通しが間合いを計り、ゆっくりと音が消えていき、はにかみながらお辞儀をして演奏を終える。
演奏が終わると鑑賞者が拍手で迎える。

この催しは、そのルールみたいなことを意識せずに進行したいと考えています。
決まっていることは、ジェフ・ウィッチャーとエリック・フライが、それぞれ約45分ずつ何かするということと、始めと間と最後の30分間、関西を拠点に活動する美術家、大田高充・小林椋・船川翔司・松延総司の4人が即興的に何かをするということ。

6名の出演者は共通して、自然や環境・時間・空間などの普遍性やその性質、矛盾、目に見えるものだけでない様々なものごとに着目した創作活動を行っています。
国内組の4名は音楽家ではなく、音を用いた作品も制作する美術家です。彼らがステージ(または会場)にいない時間があるかもしれませんし、パフォーマンス(という言葉が適切ではないかもしれません)に全く音を用いない時間があるかもしれません。
ジェフ・ウィッチャーとエリック・フライは、きっとステージの上でルールに沿った演奏を行うかと思いますが、それはいわゆる音楽ではないかもしれません。

この催しをコンサート/音楽イベントとしてご鑑賞していただいても、美術作品としてご鑑賞いただいても構いません。
会場の外に出たときに感じた風や匂い、当たり前の日常がいつもよりすこしでも美しく感じられるようなきっかけにできれば幸いです。

ささじまかずま

 

Jeff Witscher
 
Jeff Witscherは1983年にカリフォルニア・ロングビーチで生まれました。現在はポートランドで自身の清掃会社「Vincent’s Expert Cleaners」を管理しています。彼はこれまでに数多くの名義を使い分けて精力的に音楽作品を発表していました。おそらく最も知られる名義はRene Hellでしょう。 また熱烈なチェスプレイヤーであり、近年は清掃業と読書とチェスを中心とした生活を送っているそうです。
オーガニック・フィールド・レコーディングと電子音をハイブリットした彼の音楽が持つ最大の魅力は、飾り気の無い美しさ。ライブ・パフォーマンスでは、より繊細かつ壮大な物語性のある表現を試みます。
https://soundcloud.com/rnpetalgaz
http://saloncdr.blogspot.com

 
 

Eric Frye
 
Eric Fryeはアメリカを拠点とする作曲家、アーティスト、キュレーターです。彼はこれまでに細分化され続けた実験音楽におけるジャンルの境界を超越した、数学や言語学に基づいた彼独自の哲学による音響の在り方を探求しています。
マルチチャンネル音響を用いて複数のレイヤーを持った音を空間に配置する彼のライブ・パフォーマンスやインスタレーションは、聴覚で動きや物質を表現すると同時に、耳では感知できえない音の波形(コンピューター上に現れる音の形で描かれたドローイング)や、空白(無音を用いて目に見えない物体を創り上げるかのようなインスタレーション)などを主題とした従来の音楽的価値観では捉えきれない表現にも感じられるはずでしょう。
http://ericanthonyfrye.com/

 
 

大田高充 | Takamitsu Ohta
 
1980年生まれ。成安造形大学卒。
場所・土地・環境から発生する固有の自然現象に注目した作品を制作。
音作品及び音響への取り組みとして2013年に”Guwez/Yzurm” Self-help Tapes(スウェーデン)を、2017年にAnne-Françoise Jacquesとの共作”Two Forms Of Contact With Objects”をMore Mars(ギリシャ)よりリリース。
2015年にグループ展「Tomorrow, Today will be Yesterday」(ポルトガル)に参加。
2017年活動再開となったSenufo Editionsより作品集”elemental studies”を発表。
https://soundcloud.com/takamitsuohta

 
 

小林椋 | Muku Kobayashi
 
1992 年東京都生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科 修士課程 情報デザイン領域 修了。
京都市立芸術大学大学院美術研究科 修士課程 彫刻専攻 在籍。
ある機構や機関にモノが挿入されたり、その運転への加担によって生じる性質の発現や疲弊の様子を観察しながら作品を制作する。
近年の主な展覧会に「エマージェンシーズ!032『盛るとのるソー』」(ICC,2017)、「恋せよ乙女!パープルーム大学と梅津庸一の構想画」(ワタリウム美術館,2017)、「無・ねじらない」(コ本や,2017)などがある。
http://pocopuu.net/

 
 

船川翔司 | Shoji Funakawa
1987年 鹿児島生まれ。 展示やパフォーマンスを中心に活動。
主に
淀川河岸近辺の日常から断絶した異他なる場所案内『場所』
2016年、元お欠き工場の廃工場、山本製菓にて『Poehum (poetory huming)』を発表。
Yakaraやアキビンオオケストラに参加している。
http://shojifunakawa.com/

 
 

松延総司 | Soshi Matsunobe
1988年熊本県生まれ、京都、滋賀在住。美術家。線や影を概念的に扱い、作ることと消すこと、在ることと無いことのような矛盾についての制作を行なっている。日本やヨーロッパでの多数の展示に加え、近年ではアパートのリノベーションやパフォーマンス形式での作品発表なども行なっている。
主な展覧会に「Knit the Knot」 HAGIWARA PROJECTS(2016、東京)、「控えめな抽象」 Maki Fine Arts(2015、東京)、「Abstract Jungle」 GALERIE DE MULTIPLES(パリ、2015)、「スティル・ライフ・トランスペアレント・オブジェクツ」 HAGIWARA PROJECTS(2014、東京)、「Twisted Rubber Band / Humming」 Gallery PARC、(2013、京都)など。
http://matsunobe.net/