「フォルマント兄弟の長くまっすぐな道」レクチャー&ライブ!

 
フォルマント兄弟

 ・NEO演歌「夢のワルツ」
 ・フォルマント兄弟の「ヴォカリーズ」(ステレオMix版)
 ・喘ぎ声ライブ、ほか

 

MIDIアコーディオン:岡野勇仁

アフタートーク:三輪 眞弘&佐近田 展康×三浦 基(劇団地点代表、演出家)

 

開場 18:30 開演 19:00

予約 2,500円

*当日券は+500円

 

 
 

フォルマント兄弟の「ヴォカリーズ」
8スピーカーのための

 人間が知覚するあらゆる音波の中で「声」は特別なものである。その「声」を録音(サンプリング)からではなく、「無」から人為的に生み出す試みをフォルマント兄弟は続けてきた。兄弟の興味はいつも「声と、それ以外の音波」との境界線であり、それは多分に無意識的な領域の出来事である。つまり、ぼくらはある音波を能動的に「声として聴く」ことはあり得ず、結果的に「声が聞こえる」ことしか知らない。さらに、当然だが「声のない言葉」は考えられないが、「言葉のない声」はいくらでもある。激しい身体的、感情的な「言葉にならない声」はもとより、歌詞のない歌唱などもまたそうだろう。
 人工音声の「歌詞がよく聞き取れない」などという批判を受けながら、兄弟は長い間、言葉に支配されない究極の「声そのもの」を作品化したいと夢見てきた。そして遂に実現したのが今回発表する「ヴォカリーズ」である。それは、ラフマニノフの名曲を越えて、前人未到の表現領域を目指したフォルマント兄弟の「電子音響音楽」である。

 
 

フォルマント兄弟 (Formant Brothers)
 
 フォルマント兄弟は、三輪眞弘(兄)と佐近田展康(弟)という父親違いの異母兄弟によって2000年に結成された作曲・思索のユニット。テクノロジーと芸術の今日的問題を《声》を機軸にしながら哲学的、美学的、音楽的、技術的に探求し、21世紀の《歌》を機械に歌わせることを目指す。
 これまで発表した作品には、「La internacio」(2001)、「兄弟deピザ注文」(2003)、「フレディの墓/インターナショナル」(Prix Ars Electronica 2009 入賞)、「NEO都々逸 六編」(2009)、「せんだいドドンパ節」(2010)、「フォルマント兄弟のお化け屋敷」(2010)、「夢のワルツ」(2012)、「PR(L)AYING VOICE / STABAT MATER」(2015)、モノローグ・オペラ「新しい時代」の「れいしうヴォイス」(2017)、フォルマント兄弟の「ヴォカリーズ」(2018)などがある。
 また作品と一体となったテクノロジー論/芸術論の言説でも注目を集め、東京藝術大学、ロンドン・グリニッジ大学、東京大学、日本記号学会などで講演発表・シンポジウム登壇等を行う。

 
 

岡野勇仁 (ピアニスト・作曲家)
 
 東京音楽大学ピアノ科卒業。ピアノを田村宏、伊藤恵、藤井一興、草川宣雄、高橋アキ、斉藤雅広の各氏に師事。テクノ、ホーメイ、ジャンベとの共演含むオリジナル曲とバッハによる1stアルバム「カモシカの恋」で好評を博す。フランス音楽コンクール第2位、第9回日本室内楽コンクール入選、現代音楽コンクール《競楽4》入選、和歌山音楽コンクール初の優秀伴奏者賞受賞。尚美ミュージックカレッジピアノ学科専任講師。

 
 

三浦 基 (劇団地点代表、演出家)
 
 1973年生まれ。桐朋学園芸術短期大学演劇科・専攻科卒業。 1996年、青年団(平田オリザ主宰)入団、演出部所属。1999年より2年間、文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに滞在する。2001年帰国、地点の活動を本格化。2005年、京都へ拠点を移す。著書に『おもしろければOKか? 現代演劇考』(五柳書院)。2008年度京都市芸術文化特別奨励者。2010年度京都府文化賞奨励賞受賞。2011年度京都市芸術新人賞受賞。2017年読売演劇大賞選考委員特別賞受賞。
現在、京都造形芸術大学客員教授。