《Madteo Japan Tour in Kyoto》


Madteo(Experimental Set)
BING
TOXOBAM
DJ: whatman

 

開場/開演 18:00
予約 2,500円 当日 3,000円
*学生証提示で予約・当日ともに2,000円

 

WEB予約
予約は締め切らせて頂きました。(※ご予約受付は各イベント前日24時までとなっております。)
当日券は開場時間より、受付にて販売致します。

 
 

MADTEO (M.A.D.T.E.O.Records/Wania/Sähkö Recordings)
 
親しい間柄では本名のMatteo Ruzzonとして知られるMadteoは、誠実なプロデューサーであると同時に貪欲なDJである。その研ぎ澄まされた音楽性や世界観には、90年代半ばのニューヨーク移住が大きく影響している。要するに、ニューヨークの冷酷な美しさが彼の内面に、さらには彼の創り出す音楽にまでも深く浸透していったのである。残酷なまでにペース・ダウンした、まるで這うような街のスピードがそれをさらに増幅させ、トラックの表層を泳ぐメロディーやヴォイス(多くの場合は彼自身のものである)として奇妙な姿で立ち顕れてくる。そうやって確立された、深く酩酊へと誘う彼の作風は、イタロ・サウンドに繊細かつ過剰な処理を施した作品やThe Bomb Squadのカット・アップで聴けるように、ダブやレゲエへの嗜好に拠るところが大きく、またその一方で、ラッパーSensationalとの長きに渡るコラボレーションのもと、ニューヨークの異質なヒップ・ホップ遺産に発展的解釈を施した作品もリリースしている。
 
Joy OrbisonとWill Bankheadが指揮するHinge Fingerのカタログ1番にも抜擢されたMadteoのディスコグラフィーは実に幅広い。Workshop、Latency、Meakusma等のEPや、それらと並行したSex Tags Mania傘下のWania、Sahko RecordingsとThe Trilogy Tapesからの傑作アルバム3枚など、現時点でもすでに多様なレーベルからリリースを重ねている(カセット・オンリーだったThe Trilogy Tapes発のアルバムは、後にFIT SiegelのEst. 83’ Recordsによってヴァイナル化されている)。
 
クラブ・プレイを志向する音楽の”へり”で活動するアーティストの中でも、最もリスナーを困惑させる存在のひとりといって間違いないMadteoは、10年以上に及ぶニューヨークでの生活で自身の世界を掘り下げ続けてきた。その荒々しく切り取られた、つんのめるようなサウンドスケープは、エレクトロニック・ミュージックのあらゆる規範にきれいに納まることを拒絶するかのようである。確かに、ここ10年間のSahko Recordings、WaniaやWorkshopといったカルト・レーベルからのリリースによって確固たる信頼を勝ち得てきた彼だが、それはあくまで表向きの世評に過ぎない。実は彼の最大の魅力は、Soundcloudにアップされた短いトラックやTumblrへの謎めいた投稿、そして昨今最も注力している自身のBandcamp上でのみ触れることができる分類不可能なDIY作品に秘められている。
 
Madteoが自称する$treet Wax DJスタイルは彼のディスコグラフィーに名を連ねるレーベルのラインナップ同様にレンジが広く、世界中のレコード・ショップやスリフト・ストアのバーゲン・コーナーからの掘り出し物で密に構成されている。そのセレクションは明らかにメインストリームの裏側にフォーカスしたもので、B級のリズムボックス・ビートには不釣り合いな熱量を湛えたヴォーカル作品やローファイなアシッド・トラックのような世間一般からは見過ごされてきたレコードが、すべて空間をロックするというただひとつの意図を与えられて彼のもとへと旅立ってゆく。
 
以上ここに述べてきた多彩な活動を踏まえれば、Ruzzonが無視できない存在であることは誰もが素直に認めざるを得ないだろう。

 

BING
 
90年代初頭のNYでターンテーブルや自作楽器を駆使した独自の即興パフォーマンスを始める。
後にクリスチャン・マークレイと実験音楽トリオを結成、00年代初頭まで数々の海外遠征やパフォーマンス・イベントを共にする。他にもペーター・コワルド、シェリー・ハーシュなどの演奏家たちとも活動。
また13年間に渡りNYの老舗中古レコード店で勤務し、埋没した歴史的音源の発掘や再評価の運動にも貢献する。
現在は京都に拠点を移し、パフォーマンス・アーチスト、芸術家、エンジニアーの集合体「ANTIBODIES Collective」
を首謀しながら独自の演出方法と舞台音響の探求を続け、
日本各地でパフォーマンス芸術の社会的な役割とその可能性を提示することに関わっている。
また、京都/木屋町にて「ヒト族レコード」を運営し、マージナルな文化芸能への開かれた回路を地域に提供している。

 
 

TOXOBAM
 
ヒルビリーやハウス、テープ音楽リスナーから「コンデンスというよりミンチされた音像の揺れとブレの多層スクラッチ&チョップnダブブレイクス」といい加減な支持を得、 国内のドキュメンタリー作家からは「各国の陰部stashにしてある視差では肝心な嘘とリアリティーが交差するレッドネッキントラッシュカルチャー(非カルチャー)のンマイ汁を抽出し計れる距離を提示した」と更にいい加減な称賛を浴びる。
 
ダンスフロアチョロチョロパッパ吹かし、ためらい傷のピザトースト状フーリガントリップホップ最後衛。

 
 

whatman
 
1991年
odd eyes
カベヤシュウト