ライブハウス「外」エクスペリメンタル・ライブ・シリーズ1
佐藤実(Minoru Sato M/S)
「サウンド・パフォーマンス」

《”Sex God Sex; its path which gives us” Live performance at Soto》


佐藤実 | Minoru Sato – m/s

 

開場 18:45 開演 19:15 (20:00終演予定)
予約 1,000円 当日 1,500円

WEB予約


ご来場時にはマスクの着用をお願いいたします。
受付にて手指のアルコール消毒にご協力お願いいたします。
体調のすぐれない方、軽い風邪症状(微熱、咽頭痛、咳など)のある方は、ご来場をお控え願います。
※京都市のまん延防止等重点措置により、当日酒類の販売はございません。

 
主催:合同会社空間現代

 
 

Sex God Sex; its path which gives us (2022)について

Sex God Sexとは、ヘヴィビートとドライトーンによりどこか不規則で非人道的な響きの現象を奏でることを目的に2009年に制作した装置の名称である。制作の意図は、当初物理的な構造とシステム上の関係によって自動的に変化する純粋な現象を示すことにあった。名称は、米国のバンドSWANSの曲名に由来している。装置はストレートタイプとフォールディングタイプの2つがあり、2012年頃から単独のパフォーマンス作品として両方を使い始めた。今年フォールディングタイプを10年ぶりに改造し2ndアルバム『Sex God Sex; its path which gives us』をリリースした。

SexGodSexの構成は、ステンレスワイヤー、ピックアップマイク、ステッパーモーター、ステッパーコントローラー、スプリングコイルといった単純な部品から成ってる。ピックアップが段階的に移動し、ステンレスワイヤーとスプリングコイルが振動することによって物理的な音響を生む。モーターによる牽引力とスプリングによる引き戻し力とのバランスをとりながらピックアップが移動し、ビートを刻み、複雑で突然の変化を含んだ音響を生じさせる。
パフォーマンスでは装置と音響設備の位置関係と張力変化により物理的状況全般が変化し、予期せぬ自然のフィードバックが生じる。それは追加の効果として提示される。予測不能なバリエーションを形成しながらSexGodSex自体が独自の「ライブ」音楽を自動で演奏するものである。

初期のストレートタイプによるアルバムは2014年にミラノのレーベルSenufoEditionsからCDとしてリリース。
最新のフォールディングタイプによるアルバム”Sex God Sex; its path which gives us”は2022年2月にBandcampにてデジタルダウンロードとしてリリース。
Bandcamp:https://minorusato.bandcamp.com/
プロモーション動画:https://www.youtube.com/watch?v=ODH85c4xK_w

 
 
 

佐藤実 | Minoru Sato – m/s
 
1963年生まれ、神奈川在住。自然記述と芸術表現の関係に関心を持ち、さまざまな自然現象と多様な概念に基づいたインスタレーション、パフォーマンス、執筆などの制作活動を行っている。同時に音楽活動としてソロやASUNAとの共作などがある。詳細はwww.ms-wrk.comを参照。
また学芸員として展覧会やアートイベントの企画を行い、1992年及び2003年にはアメリカの作曲家アルヴィン・ルシエ(1931-2021)を招聘している。自然現象に対する眼差しにはルシエと共通するものがあり、昨年5月彼の90歳を祝う国際的なイベント『I AM SITTING IN A ROOM: ALVIN LUCIER’S 90TH BIRTHDAY CELEBRATION』に、ルシエが選ぶ90名のひとりとして参加している。