『とてつもなく大きな』
川添彩 監督作品 特集上映
2020年のカンヌ国際映画祭批評家週間で唯一の日本人監督として選出された
『とてつもなく大きな』をはじめ、国内外で注目を集める
川添彩監督の特集上映を開催します。
 
映像が速度を持った物質であること、その生起と消滅のドラマ。
私たちが「映画」として考えているものに似ていながら、そこに挑戦を仕掛けるような作品群。
氾濫する情報や物語に馴れてしまった目や耳が試される経験があります。是非目撃ください。
 
アフタートークには映像作家の伊藤高志さん、劇団「地点」の演出家である
三浦基さんが登壇。視覚・聴覚への問いかけを作品を通じ行なって来た
お二人によるお話がどこに向かうのか、こちらもぜひご注目を。

 



〈上映作品〉
 
プログラム【A】
『とてつもなく大きな』2020年/日本/16mm/カラー/11分
▶︎エイコは度々子どものころに出会った音を思い出す。繰り返し思い出されるイメージは、記憶か夢かあるいは現在、もしくは他者の。音は膨張している。少年は成長している。あれはすごく大きい何か、すごく大きい何かの呼吸。
「2020年カンヌ国際映画祭 批評家週間短編部門 正式出品/
2020年ニューヨーク映画祭 カレンツ部門 正式出品他、国内外の映画祭にて上映」
 
『ぞうが死んだ』2012年/日本/super8/カラー/8分
▶︎群衆から取り残された少年にできることは、イメージをその目に焼き付けること。世界が終わることを悟った少年と世界に終わりはないことを知った青年の物語。第58回オーバーハウゼン国際短編映画祭正式出品。
 
『きりはじめて、はなをむすぶ。』2012年/日本/デジタル/カラー/10分
▶︎日本の季節を区分する七十二候で「大暑」を表す「桐始花結(きりはじめてはなをむすぶ)」。太陽が焼き尽くすのはやがて素肌を超え・・・。第26回イメージフォーラム・フェスティバル ジャパン・トゥモロウ部門でグランプリを受賞。
 
『姉と弟こどもと大人(とそうでないひと)』2014年/日本/デジタル/カラー/43分
▶︎「2012年に地球が滅亡しちゃうんだって」黒い月が地球へと落ちてくるほんのわずかな間に、人々の時間や想いは猛スピードで交錯していく。「我々は選択を選択しなければならない。彼らは何を考え、何を掴みとるのか。

 

プログラム【B】
『さよなら三角形』Good bye! Triangle 2013年/HD/カラー/40分
▶︎記憶の続かない小月は自分の録音した声をたよりに、 おつきさまは三角形だ、と言い張る女の人を思い出していく。 彼女は小月の夢なのか、生活なのか、小月は誰かの夢なのか、 夢の中のひとは何をかんがえているのか。 (話なんてなんでもいい、ないようなもの。)
多摩美術大学3年次青山ゼミにて制作。(草案:稲垣足穂『一千一秒物語』)
 
『夜の電車』2019年/デジタル/カラー/15分
▶︎夜はもう寝るだけと思っていたけれど、私はいつだってどこへだって、遠くのとーくでとおくへ行けるのだ。東京藝術大学大学院一次入試に提出するために制作した習作。

 

4/22(金)
13:00 A
15:00 B
18:00 A (アフタートーク 聞き手:古谷野慶輔)
 
4/23(土)
13:00 B
15:00 A
18:00 B (アフタートーク ゲスト:伊藤高志)
 
4/24(日)
13:00 A
15:00 B
18:00 A (アフタートーク ゲスト:三浦基)
 
A=『とてつもなく大きな』、『ぞうが死んだ』、『きりはじめて、はなをむすぶ。』、
『姉と弟こどもと大人(とそうでないひと)』(上映時間計 72分)
 
B=『さよなら三角形』、『夜の電車』(上映時間計 55分)

 
 

アフタートーク
(下記の回の上映終了後に川添監督とのトークを行います。)
 
22日 18:00 聞き手 古谷野慶輔(空間現代/外)
23日 18:00 伊藤高志(映像作家)
24日 18:00 三浦基(演出家 「地点」代表)

 

全席自由席
予約/当日 1500円
 
WEB予約
※4/23 18:00の回、4/24 18:00の回は、満席のため予約を終了させて頂きました。
当日でご来場の方はお立ち見でのご案内となります。

 

ご来場時にはマスクの着用をお願いいたします。
体調のすぐれない方、軽い風邪症状(微熱、咽頭痛、咳など)のある方は、ご来場をお控え願います。

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