大友良英 (turntable solo)
毛利桂
空間現代

 

開場 19:30 開演 20:00
 
料金 3,000円
*当日券は+500円

 

予約は締め切らせて頂きました。当日券は19:30より会場にて販売致します。

 
 

大友さん、「外」二回目の登場です。
札幌国際芸術祭2017 ゲストディレクターとして八面六臂の活躍をみせる中、京都に駆けつけてくれます。今回はターンテーブルによるソロ演奏。
共演には京都在住のターンテーブル奏者、毛利桂(ex バスラッチ)と空間現代。二人のターンテーブル奏者による即興演奏と、空間現代による曲の解体と再構築を合わせてお楽しみいただける一夜。乞うご期待!

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ターンテーブルはDJのものだと思っていた。だからターンテーブル奏者という言葉の意味をよくわかっていなかった。レコードをかける為の再生機としてではなく、楽器としてのターンテーブルを用いた即興演奏とは、一体どんな音楽なのだろう。そう思いながら、初めて大友さんのターンテーブル演奏を観た時の衝撃は今でも覚えている。今まで聴いたことのない音楽だった。
あの頃の自分にとって未知の体験をもたらしてくれた音楽が、ここ「外」で再び立ち現れることをとても嬉しく思っている。それも、元バスラッチの毛利さんまで。二人の演奏を同じ場で聴くことで、ターンテーブルの楽器としての側面がより滲み出ることになると思う。でも、一番重要な事はもしかしたら「楽器としての側面」にあるのではなく、それが「楽器でもあり再生機でもある」ということなのかもしれない。どちらでもない、中間にある存在感。これはターンテーブル演奏という行為が生み出した独特の感覚だと思う。まだ聴いたことのない人には是非体感してもらいたい。
 
空間現代 野口順哉

 
 
otomo

大友良英
 
1959生まれ。映画やテレビの音楽を山のように作りつつ、ノイズや即興の現場がホームの音楽家。
ギタリスト、ターンテーブル奏者。活動は日本のみならず欧米、アジアと多方面。
美術と音楽の中間領域のような展示作品やら、一般参加のプロジェクトやプロデュースワークも多数。
震災後は故郷の福島でも活動。その活動で
2012年には芸術選奨文部科学大臣賞芸術振興部門を受賞。
2013年「あまちゃん」の音楽でレコード大賞作曲賞を受賞。
2014年国際交流基金とともにアンサンブルズ・アジアを立ち上げ音楽を通じた
アジアのネットワーク作りにも奔走中。札幌国際芸術祭2017の芸術監督も務める。
http://otomoyoshihide.com/

 

毛利桂
 
ポータブルプレーヤーやエフェクト等により独自のターンテーブル奏法を模索追究し続けるエクスペリメンタル・女性ターンテーブリスト。
2008年北欧ツアー、2009年 ericM、Martin Tetreault、Ignaz Schickらのターンテーブリスト達とのヨーロッパツアー、2014年にロンドン、2015年にメキシコで「multipletap」に参加。同年にフランス Instants Chaviresで演奏後、スイスの「LUFF」に参加。
2017年3月にイギリスの「Audiograft Festival」に参加。同月にはスローダウンから新作「M-16」をリリース。
1998~2009年は、実験ターンテーブルユニットBusratchとして活動し、2001年シカゴ現代美術館でクリスチャン・マークレイらと共演するなど国内外の美術館やフェスに参加。

 

空間現代
 
編集・複製・反復・エラー的な発想で制作された楽曲を、
スリーピースバンドの形態で演奏。
これによるねじれ、 負荷が齎すユーモラスかつストイックなライブパフォーマンスを特徴とする。
2013年発表の劇団「地点」のブレヒト戯曲『ファッツァー』では音楽を担当。
生演奏で出演する京都での公演が好評を博し、モスクワ・北京でも上演を行う。
地点との共作第二弾として、マヤコフスキー戯曲『ミステリヤ・ブッフ』を2015年のF/Tにて上演。2016年9月、活動の拠点を東京から京都へ移し、
自らの運営するスタジオ/ライブハウス「外」を左京区・錦林車庫前で開始する。