《Selected by Happenings②》

 

ツジコノリコ/ジョージ・コヤマ監督作品
『Kuro』映画上映会

 

開場 14:30 上映時間 15:00-16:30
開場 17:00 上映時間 17:30-19:00

料金 各1,200円

 

 

 フランスの音楽家/映画監督のツジコノリコと、ベルリン在住の映像作家ジョージ・コヤマが制作した映画作品『Kuro』(2017)。京都のプロダクションHappeningsはその完成を記念しパフォーマンス(10/27)上映会(11/11)を開催いたします。
 10/27のツジコノリコのパフォーマンスには、ツジコとのコラボレーションアルバム『East Facing Balcony』(2012)を制作した音楽家・竹村延和がゲストで登場。2008年以来、2度目の共演となり、この日のために新たに共作された楽曲を披露する予定です。
 11/11の上映会では『Kuro』本邦初公開します。どうぞご来場くださいませ。

 
 
 

『Kuro』あらすじ
 
パリ郊外に住む日本人ロミはカラオケバーで働きながら、家では麻痺状態に陥っている恋人ミルーの面倒を見て暮らしている。ロミがミルーにお話を聞かせながら家での時間を過ごしていると、以前彼らが一緒に日本にいた頃の話題が発端となり、そこに登場する小野と呼ばれる男の謎が話をどんどん思わぬ方向に。自身の過去、伝説、奇談などを交えつつ、やがてロミのミルーへのひとり語りは恐ろしいような、不思議なような、ただならぬ様相を帯び始める。
 
『Kuro』について  ジョージ・コヤマ、ツジコノリコ
 
『Kuro』はわたしたちが人生を受け入れていく上での物語の必要性ついての映画です。物語は世界を理解する上での骨組みであると同時に理解不能への恐怖からわたしたちを守ってくれます。けれど、守ってくれるとは言っても、そのストーリーの構成、使い方、解釈は常に不確実で流動的。おそらく『Kuro』は説明し切れぬ理解不能なものとは消えたと思いきや再び現れ、結局絶えずわたしたちにつきまとうものであるにもかかわらず、それらを物語でどうにかこうにか説明、言い表そうとするそのドタバタについての映画でもあるのです。観客の方々が、ものごとの不明確さの中を篤と探検できるようなゆとり空間を作り出すために、わたしたちは物語りの仕組みを利用しては、時にそれを枠から外してゆさぶってみる、というような映画を作りたかったのです。
 
http://kuro.film/

 
 
 

ツジコノリコ
 
フランス在住の音楽家、映画監督。現在まで17枚のアルバムをEditions Mego, Tomlab, Fat Cat and Room40等からリリース。2003年、アルバム『ハードにさせて』はPrix Ars Electronicaで特別賞を受賞。『Sonar Festival』等の音楽祭にも出演する。映画、アニメーション、ダンス、インスタレーション作品への音楽提供や音楽家ピーター・レーバーグ、竹村延和、ローレンス・イングリッシュとのコラボレーションも評価を得る。最新アルバムはソロ作品『My Ghost Comes Back』。2005年より映画監督として作品制作を開始、『砂、そしてミニハワイ』(2005年)『SUN』(2008年)はパリのカルティエ財団美術館をはじめ国際的に上映が行われている。
 
http://www.tujikonoriko.com/

 

ジョージ・コヤマ
 
ベルリン在住の映像作家、アニメーター、グラフィックアーティスト。手掛けた短編映画、アニメーション、ミュージックビデオクリップ(フォーテット, モグワイ、コールドカット等)は「ロンドン短編映画祭」、「British Animation Awards」で受賞、国際的に上映される。また2015年に自身で出版社Toupéeを立ち上げ、自身の初の作品集である短編ストーリー絵画本『Plassein』を上梓。続けてペンギンブックスからぬり絵本『Elsewhere』が出版される。また音楽家マシュー・ハーバートや劇作家アント・ハンプトンとのコラボレーション等、その活動は多岐に渡る。
 
http://jojikoyama.com